これまでの表彰式・記念講演会 / 第27回 (2023年度)
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第27回(2023年度)受賞作品
第27回 国際開発研究大来賞 決まる
第27回(2023年度) 「国際開発研究 大来賞」(おおきた賞)は下記作品の受賞に決定しました。
多くの皆さまより ご推薦・応募 参加をいただき、ありがとうございました。
詳しくは【第一報】をご覧ください。
【 第一報 】 受賞作品紹介リーフレット
表彰式・記念講演会
このたびの式典についても、ご来場は審査委員、受賞者、同関係者、受賞作品出版社に限らせて頂き、みなさまにはオンラインを通じてご参加頂きました。 (昨秋移転により、セミナー室が以前より小さくなりました。大勢お迎えが難しいスペースとなりました) 表彰式では、本賞審査委員長・国際開発機構理事長 杉下恒夫による講評に続き、今年度受賞作品『開発の森を生きる : インドネシア・カリマンタン 焼畑民の民族誌』の執筆者である寺内大左氏へ、 賞状、正賞の楯ならびに副賞が贈られました。そして、受賞者である寺内大左氏により『焼畑民の生計戦略 -開発のあり方、カリマンタンの熱帯林と焼畑社会の今後を考える』と題する記念講演が行われました。 講演後は、会場内およびオンラインによる参加者ご参加者、それぞれから質問を受け付け、寺内氏による丁寧な応答説明がなされました。 続いて、審査委員のお一方であり、今回「受賞作品 選評」を執筆賜った大野泉委員よりコメントを頂戴しました。 大野委員は、JICA、OECF、世界銀行など、国際協力第一線の現場を経て、政策研究大学院大学(GRIPS)で教授を務めておいでです。 国際開発政策、開発協力、開発とビジネス等を専門とされ、JICA緒方貞子平和開発研究所所長も務められました。 次に、受賞作品出版社にて編集を担当されました株式会社新泉社の安喜健人様からご祝辞を頂戴しました。 続いて、本賞事業は、公益財団法人三井住友銀行国際協力財団様による、長年にわたるご支援についてご紹介とともに、感謝を申し上げました。 そして、来年度は第28回について既に募集を開始していますので、良書のご紹介・ご推薦をご案内を差し上げまして、閉会といたしました。 みなさまのご参加・ご協力、まことにありがとうございました。 今後とも、本賞事業につきまして、どうぞよろしくお願い申し上げします。
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「焼畑民の生計戦略 -開発のあり方、カリマンタンの熱帯林と焼畑社会の今後を考える」 寺内 大左
インドネシアのカリマンタンでは熱帯林を皆伐する大規模なアブラヤシ農園開発と石炭開発が拡大しています。開発に直面した焼畑民は何を考え、どのように生きているのでしょうか。焼畑民の生計 戦略・生計論理を明らかにすることを通して、人々の視点から開発の意味や問題を再定位し、これからの熱帯林と焼畑社会の展望を考察します。
表彰式・記念講演会用資料
3.記念講演会 レジュメ |
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受賞者の言葉・執筆者略歴
受賞者の言葉 寺内 大左(てらうち だいすけ)
このたびは著書『開発の森を生きる ―インドネシア・カリマンタン焼畑民の民族誌』が国際開発研究大来賞をいただくことになり、大変光栄に存じます。審査員の方々、これまでご指導、サポートしてくださった方々に御礼申し上げます。特に本書のもととなる博士論文をご指導くださった井上真教授(元東京大学、現早稲田大学)に感謝申し上げます。私は学部時代と大学院時代に開発学を専攻していたわけではありません。熱帯林の減少や保全に関心を抱く農学分野の学生でした。ただ、熱帯林の現場で何が起きているかを知ることが重要であろうと思い、インドネシア・カリマンタンの焼畑民の村に滞在し、長期間のフィールド調査を行っていました。また、農学分野にとらわれずに、現場の実態に応じて複数のディシプリンをくみわせる地域研究を行っていました。
私が調査を開始した時、カリマンタンでは熱帯林と焼畑社会を根本から改変する大規模なアブラヤシ農園開発と石炭開発が拡大していました。本書は開発に直面した焼畑民が何を考え、どのように生きているのかを明らかにした民族誌です。具体的に、開発の中で焼畑民がよりよい生活を求めて①自然資源利用(開発への対応含む)、②村の中の慣習的な資源利用制度、③労働形態、④日常の贈与・交換慣行を試行錯誤する様相を明らかにし、それらを焼畑民の生計戦略・生計論理としてまとめました。農学、環境社会学(コモンズ論)、経済人類学にまたがる地域研究を行ったということになります。
受賞者の言葉全文は、リーフレットをご覧ください。
略 歴
筑波大学人文社会系准教授。1983年大阪生まれ。2006年信州大学農学部卒。2014年東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程単位取得退学。博士(農学)。東京大学大学院総合文化研究科・日本学術振興会特別研究員PD(2013~2016年)、京都大学東南アジア研究所・研究員(2016~2017年)、東洋大学社会学部・助教(2017~2021年)。2021年4月より現職。専門は環境社会学、インドネシア地域研究、国際開発農学。インドネシアの農村地域をフィールドとして、地域住民の生活の実態を明らかにし、開発や森林保全のあり方を検討する研究を行っている。最近ではインドネシアで生産されるグローバル・コモディティをめぐる国際的な動き(例えば、国際資源管理認証制度やフェアトレード、デューデリジェンス)が、インドネシアの地域住民や企業を含む多様なアクターのポリティックスに、どのような影響をもたらしているのかを調査している。
主要著書・論文
「グローバル・コモディティの環境社会学」『環境社会学研究』27号(2021年)。「パーム油認証ラベルの裏側」『誰のための熱帯林保全か』(笹岡正俊・藤原敬大編、新泉社、2021年)。「東カリマンタンの石炭開発フロンティアにおける焼畑社会の再編」『東南アジア研究』58巻1号(2020年)。「焼畑民によるアブラヤシ農園開発の受容」『東南アジア研究』55巻2号(2018年)など。
お問い合わせ先
一般財団法人 国際開発機構 国際開発研究センター
国際開発研究 大来賞事務局(担当:服部)
Email:okita@fasid.or.jp
TEL:03-6809-1997 FAX:03-6809-1387
これまでの表彰式・記念講演
第26回(2022年度) 第25回(2021年度) 第24回(2020年度) 第23回(2019年度) 第22回(2018年度) 第21回(2017年度) 第20回(2016年度) 第19回(2015年度) 第18回(2014年度) 第17回(2013年度) 第16回(2012年度) |
OKITA Memorial Prize for International Development Research